自己責任論

ついこの間まで、日本人記者の方々が人質にとられており、無事に解放はされましたが、解放のあとにはタルボさんもおっしゃっていたように非常に後味の悪いものが残ってしまいました。
その原因が「自己責任論」です。

「自己責任」。
日本政府は、危険を承知で行って捕まったのだから政府は関与しない。自分で責任をとれ、つまり、民間のことは民間で処理しろ、と言ってきたのです。
おかしいことはまだあります。

政府は、自由にやるなら自分で責任をとれと言う一方で、
「海外渡航禁止法」なるものを作ろうとしたのです(これは国会を通らなかったので棄却されました)。幕末の鎖国みたいなもんですよ。
おかしいと思いませんか?
「勝手にしてもいいけど、責任は自分でとってね。」
「勝手に国をでていくなよ。」
・・・・出ていくのは自由だけど責任をとれと言いながら出ていく自由を制限しようとしています・・。
あきらかに矛盾しているように思います。

この矛盾する二つのものに共通点もあります。
それは、この二つの背景に「お上の意向に逆らうものは保護しませんよ。」というものがある点です。つまり、国家の意思にに反すことをする国民は保護しませんってことです。
これは、明らかに憲法の定める国民主権等を無視するものであるように思います。つまり、国家が国家の役割を放棄してしまっているのと同じことだと
思います・・。すいませんよくわかりませんね。